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さだまさしの詩島と焼杉の外壁

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焼杉はその名の通り、杉の表面を焼いて炭化層を創り、
杉材の耐久性を増すという古来からの手法です。

杉板三枚を三角形に組んで番線で留めて、
起こした火の上にかざすと、
やがて煙突効果で上まで火が上がって、
上部から煙と共に勢いよく炎が吹き出します。

その状態になって、火から離して、
横に倒して、番線を外して内側の燃えた部分を露出させて、
水を掛けて消化すると、できあがり。
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動画は少し湿気が多く、炎が上がっていませんが、
乾燥時期の煙突効果の炎のでは、
予想以上に大きな火や火の粉がでるので、
一般的な住宅街では、できる作業ではありません。

新築の住宅でもたまに見かけるようになった
焼杉の外壁ですが、大きな問題はそれをどこで杉を焼くか。
街中の現場ではもちろん御法度はいうまでもありませんが、
工務店の作業小屋とて、周囲に住宅はあるでしょう。
よほど周囲に何もないところでないと、
煙や火の粉の問題で、できません。
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さだまさしさんの個人所有の詩島では、
リフォームするにはコストが掛かりすぎるため
RC基礎と鉄骨の補強を断念したバンガロー棟三棟。
その上部構造の木造はしっかりしていましたから、
この構造躯体を浴室棟や便所棟の再生や
他の施設の補強材に再利用する逆転の発想。

個人所有の島に外部から資材を運ぶことを
極力少なくする必要があり、効果的な手法でした。

そのバンガロー棟の外壁の杉材を高圧洗浄して、
外壁材として使用するものは、焼杉に、
内装材にも転用しています。
焼杉の外壁材として再活用しました。
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焼杉の製作動画はこちら。

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by atelier-m-archi | 2017-08-02 16:08 | さだまさしの詩島 | Comments(0)