さだまさしの詩島と廃船問題から台船、そして詩島展望船デッキへ

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5ヶ月にもおよぶ工事期間・・・、

それを番組として成立させるために、

スタジオ収録やCMも含めて、2時間に納める。


これは、究極の取捨選択作業となります。

それぞれの現場作業には、設計と施工の背景と意味があり、

いつも放映後に、このブログでフォローアップ。


これを読んでいただき、再度録画を見るというのも

劇的!!ビフォーアフターの通は見かたかも知れません。


今回、さださんがグランピング・スペシャル・アイランド詩島

と仰っていただいたように、ロビンソン・クルーソーならぬ、

詩島を島ごと再生して、大人の遊び場にするべく、

いろいろと知恵を絞りましたが、

何と言っても必要なのは輸送手段の確保。


今回、監督と棟梁が船舶免許を持っていて、

監督のビフォーアフター号で職人さんは送迎できても、

資材運搬には、別途の運搬船が必要。


35年前の建設時も台船を活用して資材を搬入したということで、

まずは、運送手段となる台船の確保と製作が始めでした。


ただ、当初はそんなに都合良く船が手に入るのか?

取り合えず3艘・・・それも格安で。。。

三艘船は安定を考えると当然です。

そんな相談を漁業長にしたところ、

持ち主不明の廃船や耐用年数を超えた廃船があるので、

良ければ持って行ってください・・・と。

ということは、無償でよいということ。


訳を聞くと、大村湾のあちらこちらで、

持ち主不明の廃船が多く、処理費が掛かるので、

そのままになっていて、実は困っているとのこと。

そういえば、琴海周辺にも沈み掛かった船がありました。

また、陸揚げした廃船は畑の中で水瓶として利用。

よく畑で見かけるポリ製バスタブのアレの代用品。

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その代わり、使用した後もそちらで処分して欲しいとのこと。

16万円/艘の処理費が掛からないのなら、それはありがたいということ。

こうして、運搬手段の台船に目安が付きましたが、

そのあと処理を考える必要が生じました。


ただ計画当初から、私は船を使用した船デッキアイディアがありました。

今回は、外から持ってはいる資材をできるだけ少なくする、

塩害によるコンクリートや鉄骨の劣化があり、

腐食しない素材を考える必要があり、

腐ることのないFRP製の船は、この土台としてもってこいの素材。

それが、無償で手に入るのですから、これはWIN WINの関係ですね。

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台船としての役目を終えた後の最後にグランピングエリアを構成する、

そこに、ストンと落とし込まれていったのは、

島の匠としてのこれまでの三つの離島の経験かもしれません・苦笑。

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また、この台船専用桟橋も、島の南北入り江に2箇所設置して、

作業効率を高めました。

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ただ、そうはいっても廃船。

中には最後のご奉公が嫌で、船底に穴が空いた船もあり、

陸揚げして、FRP防水補強しながら使用しました。

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最終的には、6艘の船を2艘ずつ並べて、4艘を使用、

残りの2艘を半分にカットして4分割して、

それぞれの土留めに使用しています。

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ただ・・・これが重い。。。

1艘がだいたい500kgぐらいあり、

それにフジツボがびっしり付いていますので、相当の重量。

あとは、運びにくく、詩島の通路巾も1.2~2m程度と狭い。

まず、単管でフジツボをこさげとり、5~6人掛かりで

横にして運びますが、これが人海戦術。

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船デッキの掘削も、日程的に台船解体後の作業となるので、

工作機器がなく、これまた人海戦術。。。

設計はしたものの、実際の施工する皆さんの、

多大なる体力提供をいただいた結果、できたようなもの。

また、掘削した土砂も袋に詰めてカット船基礎の重石に転用、

ぬかりなく現場にあるものを転用しています。

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そこでは、専門の職方さんだけでなく、

大工さん、電気屋さん、塗装屋さん、AD君、バイト君、

多くの職方の皆さんのお陰です。


また、カット船を船デッキの基礎として成立させるため、

設置位置や土留めの調整など、

もはや図面より現場状況での手作業修正。

そのお陰で、朽ちることのないしっかりとした

船デッキ基礎が出来上がります。

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こうして素晴らしい展望船デッキを完成することができました。

厚く、御礼申し上げます。

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大改造!!劇的ビフォーアフター2017.4.2 OA.
長崎・さだまさしの詩島再生計画
http://www.asahi.co.jp/beforeafter/d00185gksw.html


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by atelier-m-archi | 2017-04-21 12:30 | さだまさしの詩島 | Comments(0)