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エントランスホールを始め

すべての床に張られたライムストーンは、

ガラス屋根の木製調ルーバーと共に

ホール全体を柔らかい光で包み込んでいます。


ガラス屋根のスペースフレームでは

三角形を基本にした組み合わせですが、

床ではさらに六角形に変化して、

それがライムストーンの基本形となり、

吹抜や展示室の室内形状へと展開します。

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三角形や六角形を平面に取り込むと、

どこかに破綻する部分といいますか、

スッキリ納めきれない部分が出てくるものですが、

この辺りは、さすが幾何学の魔術師・ペイらしく、

どこまでも、計算し尽くされた空間が続きます。


展示室内は撮影ができないのですが、

その基本形は、吹抜ホールにある

ベンジャミンのプランターにあります。

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ペイが選んだこのベンジャミンは、

美術館の人々によって大事に育てられ、

20年たった今、ガラス屋根からの木漏れ日と木陰を

来館者に提供しています。


学芸員の従姉妹に教えられたギミックを一つ。

ライムストーンが張られた吹抜の壁ですが、

この中にライムストーン同色の着色をした

コンクリート打ち放しの梁が

現しになっている箇所があるということ。

これは説明してもらわなければ、

決して分からなかったことでした。

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by atelier-m-archi | 2017-11-24 23:44 | 建築風景 | Comments(0)

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ゆったりとした垂れ桜の道程、
ゆるやかにカーブしたトンネル、
繊細なケーブルで吊られた斜張橋。
下界から抜け出す仕掛けの向こうに
やっと姿を現す桃源郷・ミホミュージアム。

しかし、行き着いた建物の外観は、
従来の威容を誇るような美術館外観とは違って、
入母屋のガラス屋根に被われたエントランスホール、
この部分以外にほとんど見ることができません。
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ここは、森林保安林や自然公園法第三種という
建築的制約が、もっとも厳しい地域なので、
建物の約8割が、山の中に埋め込まれています。

とっても、斜面側には信楽の特徴的な
重層する尾根の雄大な景色が、大きく建物に取り込まれています。

ミュージアムという展示物保管の観点からは、
湿気は大敵。8割が埋め込まれた美術館、
収蔵物は大丈夫だろうか?と
建築関係者には気になるところ。
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そこには、ペイ独特の解決策が用意されていました。
建物と山とは斜めの擁壁によって
切り分けられることが一般的ですが、
ここでは、底版巾が極端に少ない直擁壁と
グランドアンカーいう前例の土木工事をおこなっています。
さらに、建物とこの擁壁の間を
ドライエリアという空間を設けることで、
山側からの湿気をシャットアウト・・・、
見えないところで、想像を絶する施工が為されています。

さらにその擁壁を覆うようにして、工事で掘削した山を
再現して、木々を植えて従前の景観に戻すという念の入れよう。
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そのエントランスホールに入ると・・・・、
スペースフレームで支えられたガラス屋根全体から
溢れる出す柔らかい光が降り注ぎ、
来館者を包み込みます。
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その基本形は三角形で構成されています。
この種の空間フレームは、ボールジョインと呼ばれる
球体からプレートが延びたジョイント部で構成されますが、
ここではそのボール状部分が腕プレートと同化して、
非常にスッキリとした納まりになっています。
これはすごいディテールで、
とにかく精緻な施工精度が要求されるので、
並の施工技量ではとても対応が困難納まりです。
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ガラスの手前には、木製ルーバーがはめ込まれていますが、
これは金属フレームに木製調のフィルムを張っています。
ただしこのフィルムには凹凸が施されて、
まるで本物の木製フレームのようです。

エントランスホールには、手の届く部分ところまで
ルーバーが降りてきていますので、
是非、触ってみてください・笑
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by atelier-m-archi | 2017-11-22 11:11 | 建築風景 | Comments(0)

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滋賀県信楽にあるMIHO MUSEUM (ミホミュージアム)
学芸員に義従姉妹がいるため、
行きたいとは思っていたものの機会がありませんでしたが、
このミュージアムの設計者である
I.M.ペイ生誕100年とミュージアム開館20周年記念で、
建築家・磯崎新氏と藤森照信氏の対談があるとの知らせを受け、
これは、逃す手はないと行ってきました。
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I.M.ペイ氏の建築は、学生時代に雑誌などで目にしましたが、
100歳でまだご存命なんですね。
グロピウス、ブロイヤーの元で近代建築を学んだ、
中国系アメリカ人の建築家ですが、
一般的には、ルーブル美術館改修計画での
ガラスのピラミッドといえばお分かりではないでしょうか。

その彼の建築は、日本のここ信楽にしかありません。
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このミュージアムのテーマは『桃源郷』
中国の古典、陶淵明の「桃花源記」に描かれ、
俗界から離れた仙境を示すようで、
このMIHO MUSEUMでも、
まさにそれを体感できる建築となっています。
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レセプション棟で、チケットを購入して、
そこから、両側に垂れ桜が植えられた
ゆったりとしたカーブの道程を辿ると、
やがて山にぽっかりとあいたトンネルに辿り着きます。
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このトンネルがまた、静謐に包まれ美しい。
カーブを描いているため、出口が見えません。
ステンレスの細かいパンチングメタルで覆われた内部は
自然光を反射しながら奧へと光を導き、
低い位置にある間接照明のみで、
銀色の世界を包み込んでいます。
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ここには、春には垂れ桜の桜色に、
夏には、山の木々の緑色に、
秋には、紅葉の紅色に、
そして、秋分の日には軸線の西側からの夕日が
トンネル内に差し込んで黄金色に。。。
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まさに、時空を超えるトンネル、
ここを通って、出口が見えてくると
美しい斜張構造の吊り橋のアーチ状ケーブル越しに、
入母屋のガラス屋根に被われたミュージアムが見えてきます。
まさに、俗界から離れて桃源郷に足を踏み入れた気分です。
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当初予定された数箇所の敷地では、
ペイ氏はOKしなかったとのことで、
山を案内するうちに、道もなかったこの場所でなら
引き受けるというほどの山の中。

この橋も、山を貫いたアーチ状トンネルを出て、
反対側の沢の上に架かる橋で、
その向こうに、やっと建物敷地の山がある。

そんな場所に掛けられた吊り橋ですが、
これがまた、アーチ状に張られたケーブルが
美しい箇を弧を描いて橋を包み込みながら、
対岸の風景を切り取っています。
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by atelier-m-archi | 2017-11-09 11:52 | 建築風景 | Comments(0)

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今月の東京での講演会のお知らせです。
facebookを通してご縁をいただいたのが、
全国で企業研修をおこなっている北村美由起さん。
その(株)北村クリエイト主催による講演会。

・『男の美学・講演会』
  熱くしなやかな3人の男たち

○高野誠鮮:僧侶、ローマ法王に米を食べさせた男
○高野登:人とホスピタリティ研究所
     元リッツカールトン日本支社長
○松永務:建築家 アトリエMアーキテクツ主宰

・2017年11月19日(日)
 13:20~16:40 開場13時
・会場:エッサム神田二号館4階
 東京都千代田区内神田3-24-5
・参加費(税込み) 
 1.5万円(プレミアム席)
 1.0万円(8/31申し込み)
 1.2万円(9/1以降申し込み)
 10/20締め切り 定員130名

まだ可能なようですが、よろしければお会いしましょう。

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by atelier-m-archi | 2017-11-01 17:49 | アトリエ生活 | Comments(0)